歌川広重作の「東海道五十三次」の土山宿の絵を見ると、かなり強い雨が降っているようです。
土山宿の雨は、当時「坂は照る照る 鈴鹿は曇る あいの土山 雨が降る」と、人やものを運んでいた馬子に唄われたほど。そのことから、土山は箱根に次ぐ難所と言われていました。
今作にも突然の雨か、あわただしい様子が見事に描かれております。

 追開棟方版画東海道妙黛屛風 土山・日照騒雨の柵 1966年 30×39cm

 

「わだばゴッホになる!」-画家になることを志し、

大正13年(1924)に21歳で上京した青森の青年は、戦後、

国際美術展で数々の賞を受け世界のムナカタとよばれました。

自らの版画を板画と称し、独自の世界を築きたその自由奔放に彫ら

れた作品や、倭絵と称した彩色の美しい肉筆画は21世紀をいきる

我々にも斬新に映ります。

後藤画廊(ごとうかみてん)おうちギャラリー gotokamiten