リトグラフにご自身が手彩色をした作品。

篠田桃紅先生のお好きな文字「水」が潔く書かれた作品。薄墨と銀彩がさらに作品を引き立ています。

  HarmonyB    リトグラフ手彩色  30×22.5cm   額寸53×41.5cm    

 

 

篠田桃紅 1913年(大正2年)生まれ
旧満州、関東州大連に生まれる。5歳頃から父に書の手ほどきを受ける。その後、女学校時代以外はほとんど独学で書を学ぶ。1950年(昭和25年)から数年、書道芸術院に所属して前衛書の作家たちと交流を持つが、1956年(昭和31年)に渡米。抽象表現主義絵画が全盛期のニューヨークで作品を制作する。文字では表現が限られるため新しい墨の造形を試み、その作品は水墨の抽象画=墨象と呼ばれる。アメリカ滞在中、個展を開き高い評価を得る。帰国後は日本で制作し各国で作品を発表している。桃紅さんの作品の魅力は潔い墨の線と日本画の画材を用い金箔・銀箔・金泥・銀泥・朱泥などあらゆる色を使い表現し、墨と和紙の余白の美が魅力である。

後藤画廊(ごとうかみてん)おうちギャラリー  gotokamiten