うす墨と濃墨が交差し重なりあった中心を潔い線が垂直に上に伸び、朱彩が作品を更に引き立てています。

Beyond   画寸7×27.5cm  額寸55×45cm 1999年制作

 

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没後、篠田桃紅先生の作品はより評価が上がりました。5歳の時(本籍は岐阜)、父の手ほどきで初めて墨と筆に触れ、以後独学で書を極め文字を解体し、墨で抽象画を描き始めました。1956年渡米し、ニューヨークを拠点に全米各地で個展を開催しました。58年に帰国して後は、壁画や壁書、レリーフといった建築に関わる仕事や、東京・芝にある増上寺大本堂の襖絵などの大作制作の一方で、リトグラフの制作、そして100歳を越えてからも随筆を手掛けるなど、活動は多岐にわたりました。

2005年には京都迎賓館の貴賓室に絵画を制作。ニューズウィーク(日本版)の「世界が尊敬する日本人100人」に選出。

2007年には皇室専用の新型車両の内装壁画を制作。

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