作者篠田 桃紅 サイズ(cm)絵寸26×35cm  額寸34×53

篠田 桃紅先生の作品一覧はこちらから

手彩色された胡粉の潔く幅のある線と幾つもの朱の細い線が作品を引き立たせています。リトグラフにご自身が手彩色をした1997年の作品で商業版画を善としない木村希八さんの制作版画です

篠田桃紅 1913年(大正2年)生まれ
旧満州、関東州大連に生まれる。5歳頃から父に書の手ほどきを受ける。その後、女学校時代以外はほとんど独学で書を学ぶ。1950年(昭和25年)から数年、書道芸術院に所属して前衛書の作家たちと交流を持つが、1956年(昭和31年)に渡米。抽象表現主義絵画が全盛期のニューヨークで作品を制作する。文字では表現が限られるため新しい墨の造形を試み、その作品は水墨の抽象画=墨象と呼ばれる。アメリカ滞在中、個展を開き高い評価を得る。帰国後は日本で制作し各国で作品を発表している。桃紅さんの作品の魅力は潔い墨の線と日本画の画材を用い金箔・銀箔・金泥・銀泥・朱泥などあらゆる色を使い表現し、墨と和紙の余白の美が魅力である。