リトグラフにご自身が手彩色をした作品。

    讃 34.5×25.5cm 2005年制作

篠田桃紅 1913年(大正2年)-2021年(令和3年)
旧満州、関東州大連に生まれる。5歳頃から父に書の手ほどきを受ける。その後、女学校時代以外はほとんど独学で書を学ぶ。1950年(昭和25年)から数年、書道芸術院に所属して前衛書の作家たちと交流を持つが、1956年(昭和31年)に渡米。抽象表現主義絵画が全盛期のニューヨークで作品を制作する。文字では表現が限られるため新しい墨の造形を試み、その作品は水墨の抽象画=墨象と呼ばれる。アメリカ滞在中、個展を開き高い評価を得る。帰国後は日本で制作し各国で作品を発表している。桃紅さんの作品の魅力は潔い墨の線と日本画の画材を用い金箔・銀箔・金泥・銀泥・朱泥などあらゆる色を使い表現し、墨と和紙の余白の美が魅力である。

以下、作者の経歴

1913年 3月28日、大連に生まれる

1954年 「日本現代書道展」(ニューヨーク近代美術館)

1956年 個展(養清堂画廊 東京) 渡米、ニューヨークに滞在

1958年 個展(スエゾフ・ギャラリー ボストン) 個展(アート・インスティチュート・オブ・シカゴ) 個展(バーサ・ジャイファース・ギャラリー ニューヨーク) 個展(タフト美術館 シンシナティ) 個展(ギャラリー・ラ・ユーヌ パリ)

1961年 「ピッツバーグ国際現代絵画彫刻展」(カーネギー・インスティチュート アメリカ) 第6回サンパウロ・ビエンナーレ招待出品

1965年 国立京都国際会館の為にレリーフ≪展開≫と壁画≪出遇≫を制作 個展(ベティ・パーソンズ・ギャラリー ニューヨーク) ※1968年、1971年、1977年にも開催

1968年 個展(フランネル・ギャラリー 東京)

1973年 「戦後美術の展開-抽象表現の多様化」展(東京国立近代美術館)

1974年 増上寺大本堂、ロビーの為に壁画を、道場の為に襖絵を制作(東京)

1977年 駐米日本大使館の為に壁画作成(ワシントン)

1979年 「岡田・篠田・津高-20世紀日本抽象絵画三人のパイオニア-」展(フィリップス・コレクション ワシントン以降アメリカ巡回) エッセイ集『墨いろ』出版(PHP研究所) 第27回日本エッセイスト・クラブ賞受賞

1983年 「篠田桃紅書 守屋多々志画 小倉百人一首展」(三越本店 東京 以降国内巡回)

1989年 個展(西武アートフォーラム 東京)

1992年 回顧展「篠田桃紅 時のかたち」(岐阜県美術館) 「書と絵画との熱き時代・1945-1969」((財)品川文化振興事業団0美術館 東京)

1993年 御所、御食堂の為に絵画を制作 トールマン・コレクションによる回顧展「篠田桃紅-新たなる認識」(銀座三越 東京)

1994年 「戦後日本の前衛美術展」(横浜美術館、グッゲンハイム美術館、サンフランシスコ美術館)

1995年 「戦後文化の軌跡1945から1995」展(目黒区美術館 他巡回)

1996年 個展(シンガポール国立近代美術館)

1997年 個展(画廊光芳堂 岐阜)

1998年 個展(アネリー・ジュダ・ギャラリー、ロンドン) NHK BSスペシャル「墨いろに心を託して-抽象画家 篠田桃紅」放映

1999年 NHK総合「土曜美の朝 墨で描く心のかたち」放映 東京文化会館の名称ロゴ制作

2001年 『桃紅 私というひとり』出版(世界文化社)

2002年 『桃紅えほん』出版(世界文化社)

2003年 個展(原美術館 東京)皇后陛下行啓

2005年 京都・迎賓館のプライベートルームのために作品制作

2006年 「世界の最も尊敬する日本人100人」(ニューズウイーク)に選出される

2007年  皇室専用の新型車両の内装壁画を制作。

2009年 個展(ローマ日本文化館 ローマ)

2010年 「篠田桃紅 あゆみ」展(関市立篠田桃紅美術空間)天皇皇后両陛下行啓

2012年 個展(銀座三越8階ギャラリー)皇后陛下行啓

2013年 回顧展「篠田桃紅 桃の譜」(関市立篠田桃紅美術空間他) 個展「百の記念 篠田桃紅の墨象」展(菊池寛実記念智美術館・東京) 『桃紅百年』出版(世界文化社)

2015年 『103歳になってわかったこと 人生は1人でも面白い』出版(幻冬舎) NHK ETV特集「墨に導かれ 墨に惑わされ~美術家・篠田桃紅102歳~」放映

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篠田桃紅 1913年(大正2年)生まれ
旧満州、関東州大連に生まれる。5歳頃から父に書の手ほどきを受ける。その後、女学校時代以外はほとんど独学で書を学ぶ。1950年(昭和25年)から数年、書道芸術院に所属して前衛書の作家たちと交流を持つが、1956年(昭和31年)に渡米。抽象表現主義絵画が全盛期のニューヨークで作品を制作する。文字では表現が限られるため新しい墨の造形を試み、その作品は水墨の抽象画=墨象と呼ばれる。アメリカ滞在中、個展を開き高い評価を得る。帰国後は日本で制作し各国で作品を発表している。桃紅さんの作品の魅力は潔い墨の線と日本画の画材を用い金箔・銀箔・金泥・銀泥・朱泥などあらゆる色を使い表現し、墨と和紙の余白の美が魅力である。

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