不動明王
不動明王は大日如来の化身ともいわれ、五大明王の中心となる
明王で日本仏教の諸派及び修験道で幅広く信仰されている。
一般的な仏教での御本尊や仏像は優しい姿をしたものが多いで
すが、不動明王は悪を絶ち仏道に導くことで救済する役目を
担っていることから恐ろしい表情をしているとされています。
怖い様相から「闘いの仏」のように見えますが、実際は迷いの
世界から煩悩を断ち切るよう導いてくれる仏で慈悲深いのです。
また日本では「疫病退散の守護神」としても崇められています。
赤不動 高野山明王院所蔵の不動明王画像の通称。肉身・着衣とも
赤色に描かれている。
青不動 京都青蓮院蔵の不動明王画像の通称。全身群青色の不動
明王が火焔を背にし岩に坐し、両脇に童子が侍立する図
黄不動 滋賀県園城寺円満院にある不動明王画像。全身を金色に
塗る9世紀後半の作。
赤不動・青不動・黄不動を総称して三大不動と呼ぶ。
青不動 額寸73×38cm
赤不動 額寸63×33cm