作者 | 小倉 遊亀 | サイズ(cm) |
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模様が細かく描かれた古九谷の徳利に桃が生けられている、上品な小倉遊亀先生らしい作品です。
小倉遊亀は明治28(1895)年3月1日に、滋賀県滋賀郡大津市(現大津市)丸屋町に生まれました。滋賀県立大津高等女学校を卒業後、大正2(1913)年に奈良女子高等師範学校に入学します。学生時代に絵を描くことに目覚め、横浜の高等女学校で教鞭をとるかたわら、安田靫彦に師事し、大正15(1926)年には再興日本美術院展に初入選します。昭和7(1932)年、女性として初めて日本美術院同人に推挙され、同51(1976)年には日本芸術院会員となり、さらに同55(1980)年には文化勲章を受章、日本美術院理事長もつとめました。以後平成12(2000)年7月23日に105歳で亡くなるまで、旺盛な制作活動を続けました。